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このセイコーの限定モデルは、あなたをよいアスリートにはできないが、すべての競技者を称える

2022年の世界陸上とセイコーの豊かなクロノグラフの歴史を記念した時計だ。

オレゴン大学のヘイワード・フィールドで開催された世界陸上競技選手権大会(WAC)を観戦した後(Photo Reportをここでチェック)、ユージーンに向かったところだ。4×4リレーのような競技はテレビだと見づらいと感じると思う。しかし、実際に見るとまったく別物だ。私はそこにいただけでなく、かなり特別なセイコークロノグラフを手首につけていたのだ。

3月に発表され、先月発売されたセイコー プロスペックス SPEEDTIMER メカニカルクロノグラフ 世界陸上オレゴン22 記念限定モデル、SBEC015(USではSRQ041)。SBEC015は、セイコーのクロノグラフの伝統を受け継ぎながら、世界陸上競技選手権大会に敬意を表したモデルだ。

セイコー ガランテ GMT メンズSBLA047

カテゴリー 新品 セイコー その他
型番 SBLA047
機械 スプリングドライブ
材質名 ステンレス
タイプ メンズ
文字盤色 ブラック
文字盤特徴 ローマ
外装特徴 シースルーバック
ケースサイズ 43.0mm
機能 デイト表示
パワーインジケーター
2タイム表示
付属品 内・外箱
ギャランティー
ベルト・尾錠 共に純正

オフィシャルタイムキーパーを務めるセイコーの存在は、フィールドを見れば一目瞭然だ。オリンピック会場のいたるところで見たオメガの赤のように、セイコーの黄色が咲き乱れている。スーパーコピー時計その計時技術について少しでも知っていれば、このブランドがそれを非常に重要視していることがわかる。つい50年ほど前までは、こうしたイベントではストップウォッチ、つまりクロノグラフで計時していた。この分野でのセイコーの歴史は伝説的だ。1969年に発売された初代SPEEDTIMERは、世界初の自動巻きクロノグラフとして、その歴史に名を刻んでいる。

SBEC015は、今年初めにSPEEDTIMERラインを復活させた際(ソーラークォーツモデルも含む)のフォルムを踏襲している。幅42.5mmのケースに、アンテナのように長いプッシャーがそびえ立つのが特徴だ。ステンレススティール製のケースはかなり角ばった形状で、ラグは横から見ると遠い惑星に着陸した架空の宇宙船の脚のようでもある。

ケースは15.1mmと非常に厚みがある。内部には、コラムホイールと垂直クラッチを備えた自動巻きクロノグラフ 8R46のを搭載している(69年のオリジナルSPEEDTIMERのCal.6139に似ている)。この背の高いプッシャーを操作することで、簡単かつ楽しい計時を体験することができる。私はどちらかというとダイブベゼル派なので、クロノグラフというコンプリケーションが役に立つケースはあまり思いつかないが、この時計をつけてトラックに立っているうちに、いくつか思いついたかもしれない。

スターティングブロックから30フィート(約914m)離れたところまで歩く時間を計った。スタンドの周りを歩き回る時間を計った。オレゴンの太陽の下で、どれだけ息を止められるか(正確に1分)も計った。そして、スターティングブロックから約30フィートまで早歩きできる時間を計った。素晴らしかった。SBEC015の使い勝手のよさと正確さを実感している。

この時計で純粋に視覚的な観点から最も印象的だったのは、文字盤だ。セイコーは最近、この分野で本当に力を発揮している(銀座の石畳みを思わせる昨年のアルピニストを思い出す)。このモデルは、遠くから見ると普通の黒い文字盤に見える。よく見ると、あるいは直射日光の下で見ると、トラックの素材と同じような模様がはっきり見える。本当にそうかと言われると、まあ多分。でも、カッコよさは変わりはない。

フランジに配された角度のついた内部計時表示やクロノグラフ秒針、9時位置のサブダイヤル、60秒マーカーに配された派手なイエローなどの装飾がなければ、文字盤は極めて質実剛健なものとなっただろう。イエローの採用は、決して無作為ではない。会場では、セイコーのすべての計時機器にイエローオンイエローのモチーフが施されており、これは明らかにその一部だ。私自身は、このイエローがブラックの文字盤に映えて、とても見やすいと感じた。